20080815

日本近海で颱風発生

1日のうちに颱風になった。そんな気がする。

朝のうちは巨大な積乱雲が幾つか集まった塊だった。それが衛星画像をReloadする度に急速に渦を巻いてゆくのが分かった。15時頃、これは颱風になるなぁ…と観念したのだが、気象庁の平成20年08月15日16時25分発表の台風情報によって、ついさっきまで熱帯性低気圧だったものが、颱風11号Vongfong(ヴォンフォン:すずめ蜂)に変わった。

感慨深いものがある。颱風とは遠い南海で発生し、それが徐々に近付いてくるもの。そうしたイメージがある。ことごとく覆された。颱風すずめ蜂は明らかに日本近海で成長し、発生したものだ。いよいよ日本も颱風の発生地点になってしまった。

最近流行りのゲリラ雷雨にしろ、当たり前のようになってしまった「猛暑日」にしろ、日本の、少なくとも夏の天候は熱帯そのものと言ったほうが良い。

予報では、颱風すずめ蜂は伊豆半島をかすめ、そのまま太平洋東海上に抜けるようだ。さほどの影響を与えるものとはならないだろうが、兎にも角にも日本近海の暑さに驚かされた。


長野は昨日の朝と夕方の雨によって、かなり過ごしやすい日となった。真昼にミンミンゼミが啼いていた。だが、これも一種の慣れであって、わたしたちはもはや30℃を超えても全く動じなくなっている。わたしたちが子供の頃は、30℃を超えるというのはひと夏にそれ程なく、「異常に暑い日」という意味だった。
気温がかなり低いレベルで推移した昨日も、難なく30℃を超えていた。


それでも、大分季節が推移してきた事をこの頃感じる。夜中に鳴く秋の虫の声は日増しに大きくなり、発達する積乱雲の勢いも弱まって来ている。

この時期になってようやく、今日この部屋から初めてキアゲハを見る。


我が家には今、オスのカブトムシが居る。どこからか飛来してきたのか、或いはベランダを伝って歩いてきたのか、日曜日、突然ベランダに現れた。
最初は情が移る前に山に放してやらねば…と思っていたのだが、お盆というものは何かと忙しく、ずるずると餌をやったりしているうちに、やっぱり情が移った。
何やかやと理由をくっつけて、部屋で放し飼いにしている。

颱風すずめ蜂もそのうち「理由」のひとつになるのかも知れない。
「颱風が去るまで、居させてあげたほうが良いのではないでしょうか?」などと…。

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