20080507

歯医者を忘れた!

昨日より少し湿った感じはあるものの、相変わらず湿度の低い日が続く。嬉しい事だ。

難しくなったNHKの「テレビ会話」予習のペースを少し落として、『Die Leiden des jungen Werther』に集中する。…体調があまり芳しくなかったのだ。

この小説はGoethe本人の体験を基にしているというが、人間というものはここまで自分を対象化できるものなのだろうか?恐ろしさすら感じる。細部に至るまで綿密に構成が行き届き、それぞれのちょっとした対話、議論などが非常に良い効果を生んでいる。

「テレビ会話」に力を入れたお蔭で、ドイツ語のリズムが少しだけ分かるようになっている自分を感じる。Goetheのドイツ語のリズムは優れている。リズムだけでも美しい。

綿密な構成と心地良いリズムは知らず知らずのうちに読者を小説の内部に引き入れてしまう。

日本語で読んだ時は、この小説で自殺者が相次いだという事が信じられなかったが、(本当にほんの少しだけだが)あり得ることだと思える。

『Werther』を読んでいたのでメールの確認を怠り、連休で引き伸ばしに遭っていた給料の振込みが行われていたことに、かなり長い間気が付かなかった。
慌てて頂きにゆく。
帰り道、忘れかけていた歯医者の電話番号を、電柱の看板で確認。これで前歯に何事が起きているか位は分かる。…とほっとしたのがいけなかった。

部屋に戻って、今日の夜、フランス語とドイツ語の一回目の放送があることを急に思い出し、慌てふためいてテキストを開く。
昨日までやった筈のことは当然、殆ど頭の中には無い。

二重に慌てふためいたのが、更にいけなかった。

はっと気が付いた時には、歯医者の営業時間が過ぎていた。

連休後半が始まった頃に比べ、歯の痛みはかなり薄れてきている。下手をすると神経までう食が進んだのかも知れない。だが、喉もと過ぎれば…を繰り返して生きてきたわたしは、どうも歯の痛みが激しくないと危機感が薄れるらしい。

問題の歯を叩いてみる。…うずくまる。やはり何も解決していないことだけは確かなようだ。


フィリピン東海上で、また積乱雲が渦を巻き始めた。2号台風が発生するのだろうか?

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